「ひなたちゃん。お願いがあるの」
あたしが屋上でひなたぼっこしながら台本を読んでいると、育ちゃんがあたしのもとにやってきた。
「どうしたんだい?」
「あのね。ひなたちゃんに、教えてほしいことがあるの」
「あたしが教えてあげられることなら、なんでも教えてあげるけど、学校の勉強かい?」
「そういうわけじゃないんだけど……。……ねえ、ひなたちゃん。約束してくれる? ひなたちゃんが知っていることだったら、わたしにそれを教えてほしいの」
育ちゃんは真剣な目であたしを見つめる。
「わかった、約束するよ。あたしが教えてあげられることだったら、ちゃんと教えてあげる」
「よかった、ありがとう、ひなたちゃん。それでね、わたしにオナニーを教えてほしいの」
「そうかい、オナニーかい。わかったよぉって えぇ?! オナニーかい!?」
「ちょっ、ひなたちゃん。声が大きい」
育ちゃんが小さな手を伸ばし、あたしの口を塞ぐ。
「よかった。ひなたちゃんがオナニーを知ってて」
「あたし、オナニーって、なんのことだかさっぱりわからないから、教えてあげられないなぁ」
あたしは、明後日の方向を見ながら、何となく無駄な抵抗だろうなとは思いつつ、そう、口に出してみる。
「ひなたちゃん。オナニーを知らない人は、さっきあそこまでびっくりしないと思うな。それに、さっきひなたちゃん、『あたしが知ってることだったら、何でも教えてあげる』って言ったよね? ひなたちゃんは約束破る人じゃないって、わたし、信じてるから!」
育ちゃんはピカピカの笑顔をあたしに向けてそう言った。
その言葉に、あたしは大きくため息をつく。
「育ちゃん。なして、大人組とか高校生組に聞きに行かないで、あたしのとこに来たんだい? もっといい人がいると思うんだけど……」
「このみさんとか琴葉さんとかに聞いたら、子供にはまだ早いって絶対言うでしょ。そして絶対に教えてくれないもん。その点、ひなたちゃんなら、約束って言えば、教えてくれるなって思ったの。それにね、ひなたちゃんなら、絶対に子供だからって言わないと思ったの。ね、お願い! ひなたちゃん!」
育ちゃんは、あたしなら子供扱いせずに教えてくれると信じて、あたしの元に来たのだと言うことが分かった。
内容が内容だけに少し複雑だけれども、その信じてくれた想いには答えてあげたいなとあたしは思った。
「育ちゃんの望んでいるようには、教えてあげられないかもしれないからね」
あたしは、今度は小さくため息をつきながらそう言った。
「したっけ、結局、何が知りたいんだい?」
「オナニーって、どんなことやるの? えっちなコトっていうのはわかるんだけど……」
「育チャンは、オナニーがどんなことか知らないんだね。じゃあ、辞書を引いてみようか。『わからないことがあったら、辞書引きなさい』って、ばあちゃんが、よく言ってたべさ」
「うーん。でも、今日わたし、国語辞典、持ってないなぁ」
「あたしも今日は持っていないから、劇場にいる誰かから、借りてこようか」
「それじゃあわたし、ちょっと降りて借りてくるね」
そう言ってから数分後、結構厚い国語辞典を持って、育ちゃんは戻ってきた。
「志保さんがいたから、志保さんに借りてきたよ」
「じゃあ、育ちゃん、辞書引いてみて。難しい漢字は読んであげるから」
「わかった、お、お、か、ち、な、し、つ、に……あった。あれ? 鉛筆で、線が引いてある」
あたしが辞書をのぞき込むと確かに、オナニーのところには、鉛筆で線が引いてあった。
「……。……志保ちゃんも、育ちゃんみたいに調べたみたいだねぇ」
次に志保ちゃんに会ったとき、どんな顔して志保ちゃんを見ればいいだろうかと思いながら、あたしはそう言った。
「へー。オナニーってドイツ語なんだ。ひなたちゃん、これ、なんて読むの?」
あたしは改めて、オナニーの意味に目を向ける
オナニー 1 (ドイツ)Onanie
自慰.
『じい』だと思うんだけど……。次は『じい』で引いてみようか。
じい 1 [自慰]
〈スル〉 (1) 手などで性器を刺激してひとりで性的快感を得ること.オナニー. (2) 自分で自分を慰めること.
自慰という単語にも、鉛筆で線が引いてあったけれど、今度は2人とも言及しなかった。
「『――自分で自分を慰めること』これで、わかったかい?」
「わかったけど、よくわからないなあ。性器を刺激して、性的快感を得るって、どうすればいいの? トイレとかでおしっこしたときに、トイレットペーパーで拭いても、そんなこと起こったことないよ?」
「ああいうのは、段階を踏まないとなかなかねえ……」
「そうなの? ひなたちゃん。 どういう風に段階を踏むの?」
「ええ!? えっと、胸とかさわったり?」
「胸、さわるの?」
そう言って、育ちゃんは服の上からまだ目立たない胸をさわる。
だからといって、すぐにそういった気分になることはなく、育ちゃんは首を傾げるばかりだ。
「よくわからないなぁ。ねえ、ひなたちゃん。そうだ、ひなたちゃんは、オナニー出来るんでしょ。あたしにオナニー、教えてくれない? お願い! ね!」
育ちゃんはそう言いながら、頭を下げてあたしを拝み出す。
あたしはなんと答えればいいか、わからなくて、思わず空を見上げた。
空には雲一つ無い青空が広がっていた。
数時間後、あたしは育ちゃんとお風呂に入っていた。
育ちゃんは湯船につかりながら、ドリームトラベラーを鼻歌で歌っている。
あたしはその鼻歌を聴きつつ、身体を洗いながら、内心で小さくため息をつく。
オナニーを知りたい一心で、あの後すぐ、育ちゃんはお母さんに、今日、あたしの家に泊まってもいいか打診したのだ。
育ちゃんの好奇心旺盛さと行動力はすごい。あたしも見習わなきゃいけないとは思いつつ、こういう関わり方では関わりたくなかったなあと身体を洗いながら、ぼんやりと天井を見つめる。
「ねえ、育ちゃん。本当にやるのかい?」
「やるよ。だってそのために、今日、泊まりに来たんだし」
最終確認のつもりで聞いた言葉に、育ちゃんはやっぱり首を縦に振った。
「やってもいいんだけど、始めたら最後までやるからね。あと、途中で怖くなっても中止しないよ?」
「オナニーって途中で怖くなることもあるの? ……それでもいいから、教えて?」
怖くなるという言葉に育ちゃんは少し考えたが、それでも首を縦に振った。
さて、こうなった以上、そして、ここまで来た以上、あたしも腹を括らないといけない。
実は、あたしは、そういった行為が嫌いじゃない。
田舎の方では娯楽が少ないから、そういうことは娯楽の一種になっている。
大人たちから、避妊をしないことだけは、必ず避けるように言われていた。そういうことに関して、注意を受けたのはそれだけだ。だから何回も学校の男の子達とそういうことはしているし、女の子同士でするのも嫌いじゃない。
その中でも、あたしは、相手をとことんまで追い詰めてからイカせるのが好きだった。
さすがに内地に来てからは、していなかったから、誰かとそういうことをやるのは、かなり久しぶりだ。
せっかくなので、あたしもしっかり楽しむことにした。
「じゃあ始めるけど、最初はちょっと痛いかもしれないよ」
「大丈夫。我慢できるもん!」
「じゃあ、最初は掃除から始めようかねぇ」
あたしは浴室のドアを開け、洗面台に置いてあった、イチジク浣腸とベビーオイルを手に取る。
浣腸とベビーオイルは、本当にこういうことになった時のために、寄り道して買っておいたものだった。
「じゃあ、浴槽の縁につかまって、お尻をこっちに突き出してくれるかい?」、
そう言うと、育ちゃんは、何も言わずにそのままお尻を突き出すようにして、浴槽の縁に手をかけた。
あたしは、その突き出されたお尻の前にしゃがみこむ。
育ちゃんの排泄以外に使われたことがないお尻の穴とあそこが、あたしの目の前に現れる。
「……うぅっ……」
恥ずかしげな小さなうめき声とともに、育ちゃんのお尻の穴がきゅっとしまった。
「ほら、力を抜いて」
あたしはそう言いながら、育ちゃんのお尻をぺちんぺちんと、軽く叩く。
「うん……。わかったぁ……」
あたしはベビーオイルのふたを開け、ほんの少し、手のひらに垂らした。その後、浣腸の蓋を取り、ノズルに手のひらに垂らしたベビーオイルをまんべんなく塗りつけてから、育ちゃんのお尻に差し込む。
「ひゃあん!?」
ノズルの冷たい感触に驚いたのか、育ちゃんがかわいい悲鳴を上げた。
「ごめんごめん。冷たかったかい?」
あたしは謝りつつ、今度はゆっくりと、ノズルを押し込んでいく。
「んんっ! 入ってるよぉ……。なんか変な感じぃ……」
育ちゃんは、顔を真っ赤にして、恥ずかしげに身を震わせている。
「今はまだ何も入ってないよ。これから入れるんだよ」
あたしは、優しく微笑みかけながら、ノズルを差し込んだままの状態で固定する。
そして、ゆっくりとプラスチック容器に入った中身を注入していく。
「あっ、ああ……入ってくるよぉ……」
育ちゃんが甘い吐息をあげる。
あたしは、そんな育ちゃんを見ながら、さらに液体を流し込み続ける。
やがて全部入れ終わると、あたしはノズルを抜き取り、育ちゃんのお腹をさすった。
「これで準備はできたよぉ。それじゃあ、始めるとするかねぇ」
「ひなたちゃん、おトイレ行きたいよぉ〜」
「お腹のもの、全部出さないといけないから、もう少し我慢しようね。漏らしちゃわないように、一度トイレまで、移動しておこうか」
あたしは、ノズルを抜いた後も、育ちゃんのお腹をさすりつづける。
きゅるるると育ちゃんのお腹が鳴る。
「まだ出しちゃだめだよ。もっと我慢しないと、育ちゃんが辛いだけだからね」
「でも、もう出そうなんだけど……」
「できるだけ長い間我慢した方がいいんだけどねぇ。じゃあ、あと5分我慢できたら出していいからね。それまでは出さないように頑張って」
あたしはそう言いながら、バスタオルで軽く自分と育ちゃんの水分をふきとり、全裸のまま二人でトイレに移動し、育ちゃんを便器に座らせる。
「さて、ここなら、お漏らししても大丈夫。でもできるかぎり我慢してね」
育ちゃんは苦しそうな顔でこくりと頷く。
あたしはキッチンからキッチンタイマーをとってきて、5分に設定する。
「これが鳴るまでは我慢だからね」
あたしは、育ちゃんの頭を撫でてから、スタートボタンを押す。
ピッという音とともに、あたしは育ちゃんから少し離れる。
育ちゃんは、少しだけほっとしたような表情を浮かべたが、すぐに真剣なまなざしに戻る。
そして、そのままの姿勢で、必死に便意に耐え始めた。
「あぅ……、もれそう……もれる……もれるぅ……」
1分が経ち、育ちゃんは、歯を食いしばり、両手をぎゅっと握りしめ、下腹部に力を込める。
「んっ……んんんんんんんんんっ……んーっ!!」
ぎゅるるるるという音が、育ちゃんのお腹から聞こえてくる。
「うぅっ……んっ!……んんんんっ!」
2分が経ち育ちゃんは、大きく目を見開き、全身を強張らせる。
「んんんんんんんんんんんんっ!! ……んんっ!!!」
3分が経ち育ちゃんは、体を激しく痙攣させる。しかし、まだ漏らしてはいないようだ。
「……んんっ!……んっ!……あぁっ……」
4分が経ちやがて、育ちゃんの体からは力が抜けていく。どうやら限界が来たらしい。
「ひなたちゃん……」
育ちゃんが涙声で懇願してくる。
「あと1分だから頑張って、これが鳴ったら出してもいいからね」
そう言って、あたしは育ちゃんにキッチンタイマーを渡し、トイレから出てドアを閉めた。
ピピッ、ピピッ、ピピッ
「……んんっ! ……んっ! ……あぁっ……」
キッチンタイマーの音と共に、決壊の音がドア越しに聞こえてきた。
しばらくして、育ちゃんが少し疲れたような顔をしてトイレからできた。
「よく頑張ったねぇ」
「うん……。ひなたちゃん、わたし、がんばったよ……」
「じゃあ、もう1回やるよ」
「もう1回するのっ?!」
「あと最低2回はするよ。そうじゃないとお腹の中が綺麗にならないからね」
「わかった。がんばるよ……」
育ちゃんは、がっくりとうなだれながらそう言った。
結局、育ちゃんのおなかの中が綺麗になるまで、3回お風呂とトイレを往復した。
「これで終わりだね。本当に良く頑張ったねぇ」
あたしは、育ちゃんの頭をなでてあげる。
「ようやく終わったんだね。少し疲れちゃった」
「ようやくスタート地点なんだけどね。もう止めるかい?」
「続けるよ! せっかく頑張ったのに、ここで止めたら無駄になっちゃうんでしょ?」
「そうだね。じゃあ、お風呂であったまりなおしてから、続きやろうか」
お風呂につかり、二人ともしっかりあったまったので、続きを始める。
「じゃあ始めるけど、さっきも言ったけど、最初はちょっと痛いかもしれないよ。あと、怖くなっても止めないからね」
育ちゃんは、神妙な顔で小さく頷いた。
「そうかい。それじゃあ、浴槽に手を置いて」
そう言うと、育ちゃんは、そのままお尻を突き出すようにして、浴槽の縁に手をかけた。
あたしは、その突き出されたお尻の前にしゃがみこむ。
「じゃあ始めるねぇ」
あたしは、ベビーオイルをたっぷり手に取り、育ちゃんのお尻の穴が溺れるようにしっかりとオイルを塗る。
「ひゃぅ。おしり、変な感じ……」
「慣れるまでは、変な感じに思えると思うよ。これが気持ちいいって思えると、大分いいんだけどねぇ」
そう言いながら、育ちゃんのお尻の穴を撫で回し、ほぐしていく」
「浣腸した時みたいに、お尻の力、抜いてね。難しかったら、息を吐いて。いいかい?」
「うん……。ふーーーー」
あたしは育ちゃんの返事を聞くと、ゆっくりと右手の中指をお尻の穴へと差し込んだ。
「ひゃあっ!」
育ちゃんが悲鳴を上げる。
「大丈夫だからね。力を抜いて楽にしてごらん」
「ふーーーー。うぅ……なんか変な感じだよぉ……」
「最初は違和感強いはずだから、我慢だよぉ」
あたしは、少しずつ中指を奥へ入れていく。
「……んっ……ああぁ……なんか変なかんじぃ……」
あたしが動かすたびに、育ちゃんのお尻がひくひくと蠢き、あたしの指をきつく締め上げる。
「あうっ……んんっ……」
「もう少ししたら、全部入るからね」
あたしは、さらに深く指を差し込む。
ぐちゅっと音を立てて、あたしの中指が根元まで育ちゃんの中に完全に埋まる。
「ふわぁっ! ひなたちゃんの指が、奥まで……」
「じゃあ、ゆっくり動かすからね」
育ちゃんの中にしっかりと埋め込まれた指を今度はゆっくりと引っ張り出す。
「んっ……んっ……」
「どうだい、痛かったり苦しかったりするかい?」
あたしは、動きを止めずに聞く。
すると、育ちゃんは首を横に振った。
「痛くはないけど……、なんか、うんち出ちゃいそう」
「さっきしっかり出したから、大丈夫だよ」
そしてまた同じようにして押し込む。
それを何度も繰り返すうちに、だんだんと育ちゃんの声にも艶が出てきたような気がする。
第一関節くらいまで引き出し、そしてまた同じように、付け根までゆっくり指をと押し込む。
「どうだい? 少しはよくなってきたかな?」
「まだ、よくわからないかな」
「そっか、まあわかんないよね。でもそのうち良くなるはずだよ。もう一本増やすけど我慢できるかい?」
「うん」
あたしは人差し指も一緒に挿入すると、二本の指を使って、ゆっくりと出し入れをする。
「太い……苦しいよ。ひなたちゃん」
「もう少しだけ、頑張ろうか」
しばらく続けていると、段々と良さがわかってきたようで、育ちゃんの反応が良くなった。
「んぅ! ……なにこれぇ!?」
「どうかした?」
「なんだかおしりがムズムズする感じが強くなった気がする……」
「それはきっと気持ち良くなってきている証拠だね」
ベビーオイルを追加し、指の出し入れをほんの少しだけ早くする。
「ひなたちゃん……。おなかの中が、あついよ……あんっ」
やがて、スムーズに動くようになり、抜き差しだけでなく、中で指を動かせるようになった。
育ちゃんはお尻の穴で感じることで出来るようになったみたいだ。最初の頃の戸惑いは消え、今は、顔を赤く染めて、声を漏らしている。
「育ちゃん、どうやら、感じてきたみたいだね」
「感じる? なにを?」
「気持ちよくなってきたんじゃないのかい?」
「よくわかんないけど……。うん、そうなのかもしんない……」
「それならよかった。このまま続けるからね」
あたしは空いた片手で、ベビーオイルを右手に振りかけ、さらに滑りが良くなるようにした。
ヌルヌルになった2本の指で、先ほどよりも激しく抜き差しをする。
ぐちゃ、ぬちゃと卑猥な音がお風呂場に響く。
そのたびに、育ちゃんは身体をビクッとはねさせた。
「あっ……あああっ!! なにこれぇ……からだじゅうビリビリするよぉ」
「それが気持ちいいってことなんだよ。気持ちいいって言ってごらん」
「んんっ……、きもちいぃ……あっ……ああんっ!!」
自分で気持ちいいと口に出したことで、身体に起こった未知の事象を快感と理解できたのか、育ちゃんは一際大きな声で喘いだ。
お尻のある場所を触ると、育ちゃんがビクンと震えた。
どうやら、一番敏感な所を見つけたようだ。そこを中心に攻め立てる。
あたしの指の動きに合わせて、育ちゃんのお尻が揺れる。育ちゃんの顔を見ると、口元が緩み、目はトロンとしていた。
どう見ても、快楽を感じている表情だった。
あたしは、空いている左手を前に回し、育ちゃんの小さな胸に触れる。
そこはもうピンっと張り詰めていて、軽く触れただけで育ちゃんは反応を示した。
「ひゃうっ!」
あたしは、親指と人さし指を使い摘むようにして刺激を与える。
「なんで!? いままで、おっぱいなんて触っても何にも……」
突然訪れた快感に戸惑っているようだったが、すぐにまた甘い吐息を吐き出すようになる。
「これが屋上で言ってたことだよ。オナニーの時、おっぱいをさわると気持ちいいでしょう?」
あたしはそう言いながら、乳首をこすり合わせるようにしながらつまんだり離したりを繰り返す。
「んっ! そんなぁ……わたし、こんなの知らないよぉ……」
育ちゃんの身体が小刻みに震え、呼吸が激しくなる。
「大丈夫だよ。怖くなんかないからね。ほら、もっと素直になって」
今度は、両方の手を使って同時に責め立てた。
「あんっ……あっ……んっ……はんっ」
育ちゃんのお腹の奥がきゅんきゅんと疼いたように震えていた。
あたしは、それに合わせるかのように、指を動かす速度を上げる。
育ちゃんの呼吸が荒くなり、全身が小刻みに痙攣し始める。
どうやら絶頂を迎えようとしているようだった。
「ああっ! だめぇ……何かくるよぉ……怖い! あああっ!!!」
「怖いことないから、そのまま受けれてね。その先が大事だから」
あたしは、ラストスパートをかけるべく、両手の動きをさらに加速させる。
育ちゃんが大きくのけぞったかと思うと、今までで一番強く締め付けられ、中に入っているあたしの指がちぎれそうになるくらいギュウウッと収縮した。そして次の瞬間には、一気に弛緩した。
無事にお尻でイクことが出来たらしい。
育ちゃんは肩で大きく息をしながら、ぐったりとしている。
そして、ゆっくりと、お風呂場の床にへたり込んでしまった。
「どうだい? 気持ちよかったかい?」
あたしは優しく育ちゃんに、声をかける。
「うん……。なんかすごかった……」
まだ放心状態が続いているようで、うまく呂律が回っていないみたいだ。
あたしは、シャワーの温度を確認してから、お尻と胸に塗られたベビーオイルを洗い落とす。
ベビーオイルを流し終えると、浴槽に入れてあげた。
あたしも一緒に入って、後ろから抱きしめるようにして座る。
しばらくすると、育ちゃんは落ち着いてきたみたいだ。
「ここまでが、準備運動なんだけど、まだ続きするかい? それとも今日は止めておくかい?」
「続き……。したい」
育ちゃんは、振り返ってそう答えた。その顔は、まだまだ物足りないといった感じで、瞳は潤んでいた。
「わかった。じゃあ次は、本番。一度お風呂から出て、今度はベッドの上でしようか」
あたしたちはお風呂からあがると身体を拭き、バスタオルを巻いてベッドへと向かう。
ベッドの上の掛け布団を畳んで部屋の隅っこに置き、育ちゃんのバスタオルを取って、ベッドの上に敷いた。
「じゃあ、ベッドに寝てくれるかい?」
育ちゃんは言われるままに仰向けに横になる。
自分の身体に巻いたバスタオルをベッド脇に投げ捨て、仰向けに寝かせた育ちゃんの横に寝転んだ。
育ちゃんは期待した目であたしを見つめている。
育ちゃんの裸体を改めてまじまじと見た。小さく膨らんでいる胸。その先は先ほどの快楽の名残かまだきゅっと勃っていた。下の方を見るとまだ毛は生えていないようだ。育ちゃんは気づいていないようだが、そこは既に潤んでいるようで、キラリと光るモノが見えた。
育ちゃんに壁の方を向いてもらい、あたしは背中から育ちゃんを抱きしめる。
「なんか、はだかで抱きしめられるって、気持ちいいね」
「人肌って、気持ちいいんだよね。こういうことをやると、人肌が恋しくなるって言葉の意味がよくわかるよぉ」
「そんな言葉があるんだね。でも、わかる気がするよ」
そんな話をした後、あたしは続きを切り出した。
「じゃあ、始めようか。まずは、胸からいこうかねぇ」
そう言いながら、あたしは、両手を胸に伸ばし、さわさわと刺激を与える。
「ひゃっ……んぅ……ふぁぁ」
先ほどの名残の影響か、すぐに声に艶が出てくる。
「どうだい? 気持ちいいかい?」
「うん。気持ちいい。なんで? 今まではぜんぜん……」
「そりゃあ、今まではただ触られていただけだもの。今は準備も出来てるからね。こうやって揉んだり摘まむようにしたりしながらやるともっと感じるんだよ」
そういうと、あたしは指先で乳首を転がすようにして愛撫する。
「あっ! それダメぇ!」
さらに強くなった快感に耐えきれず、育ちゃんは大きく喘ぐ。
「駄目じゃないよぉ。気持ちいいのは良いことだから、我慢することないんだべさ」
今度は人差し指と親指を使ってつまみ上げるようにする。
「きゃう!!」
ひと際大きな声で啼く育ちゃん。そのまましばらく、両方のおっぱいを刺激し続ける。
優しく触れるだけの愛撫を繰り返す。時折、軽くつねったりもするがあくまでソフトタッチだ。
だがそれだけでも十分すぎるくらい感じてしまうらしく、彼女は可愛らしい啼き声を上げ続けていた。
しかし、しばらく経つと、物足りないような顔になってくる。
「ひなたちゃん、何か、お股がむずむずするの……」
育ちゃんが、切なそうな表情を浮かべて訴えてくる。
あたしは、それに答えてあげるべく、左手を下半身へと伸ばす。
そこはすでにびっしょりと濡れており、指先が触れると、ピチャッという音が聞こえてきた。
「もう、こんなに濡らしているよ」
「濡れる? おしっこ漏らしてないと思うんだけど……」
「おしっこじゃないよ。女の人も、男の人も、えっちな気分になると、濡れてくるんだよ」
そう言って、育ちゃんの愛液でねばついた手を見せる。
「これが、育ちゃんがえっちな気分になってるって言う証拠だよぉ」」
「いやぁ。そんなの見せないでよぉ」
「恥ずかしがることないよぉ。みんなおんなじだからねえ」
あたしは、育ちゃんの手を取り、あたしのところへ、その手を導く。
「ひなたちゃんのここ、あったかくてヌルヌルしてる……」
「今まで育ちゃんのすごいところ近くで見てたからね。あたしもすごいえっちな気分になってるんだべさ」
そう言って、あたしは、自分のあそこを育ちゃんの指に押し付ける。
クチュリっと音を立てて、育ちゃんの指があたしの中に入ってくる。
そのまま育ちゃんの手で弄りたくなるのを我慢して、あたしは話を続ける
「この辺に、あっ、ん、少し固くなってるところがあるのがわかるかな?」
あたしは育ちゃんの指を曲げさせながら、ある一点を探させる。
「ここが、あん、女の子の一番敏感で大切な場所だよ。クリトリスっていうんだべさ」
「クリトリス……」
「育ちゃんのは、どこにあるかな」
そう言いながら、あたしは育ちゃんの一番敏感な部分を探す。
その部分はすぐに見つかった。
中指の腹で、その部分をゆっくりとこする。
あたしの指の動きに合わせて、育ちゃんの体がビクンと震える。
「ひゃん! ……なんかすごいっ」
「わかったかな? じゃあ、今日の本題のオナニーを始めようか、いままでのは、オナニーじゃないからねえ」
「ええっ! そうなの?」
「辞書に自分で慰めるって書いてあったでしょや? クリトリスを自分で触ってごらん。こんな風に」
あたしは育ちゃんの手を放し、右手の中指を自分の割れ目に沿って上下させる。
「わかった! やってみるね!」
そう言うと、育ちゃんは自分の股間に手を伸ばした。
「まずは、皮を剥いてあげないとねぇ」
あたしは、お手本を見せるため包皮に包まれている自分のクリトリスを露出させる。
「こう?」
「うん、それでいいよ。あとは、指先で優しく撫でるように……」
あたしが指示を出すと、すぐに効果が現れたようだ。
「こう? ……ひゃぁ! これダメ! へんになるぅ!」
育ちゃんは腰を浮かせ、体を震わせる。
あたしはその様子を見つめながら、自分も同じように自慰を始める。
先ほどから、ずっと育ちゃんのあらもない姿を目の辺りにしてきた。あたしの中の官能もずっとコトコト煮込まれ続けていたのだ。あたしのフォローが当面不要になったことで、つい、我慢できなくなってしまった。
育ちゃんのひとりえっちを見ながら、ひとりえっちをする。その今までにない異常な状況に激しく興奮した。
だが、それでもなんとか理性を保ち、育ちゃんの邪魔にならないように注意しながら、彼女の痴態を観察する。
育ちゃんの方も、最初は、ぎこちなかったが、徐々に慣れてきたのか、動きが激しくなる。
それにつれて、あたしの手の動きも大きくなっていく。
気が付くと、育ちゃんは、大きな声で喘いでいた。
おそらく絶頂が近いのだろう。
「イキたかったら、イッていいからね」
あたしの言葉を聞いた育ちゃんは、「んー!」という声を出し、全身を大きく痙攣させた。どうやら達したらしい。
それを見てあたしも自分の指を激しくする。
「あっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっ…………」
次の瞬間、頭の中が真っ白になり、あたしも盛大に達した。
あたしたちはしばらくの間、息を整えていた。
先に回復したのは、あたしだった。
「どうだった? 初めてのオナニーは」
育ちゃんに、声をかける。
「うん。すごく気持ち良かった。これがオナニーなんだね。わたし、知らなかった……」
育ちゃんは、どこか夢見心地といった感じだ。
そんな育ちゃんに、あたしは語りかける。
「初めてにしては上手だったよ。結構感じてたみたいだし」
「う……はずかしいなぁ。でも、ほんとに気持ちよかったし、癖になりそうかも……」
「やりすぎには気を付けてね。覚え始めのころは、どうしても癖になっちゃうから。下着とか汚しちゃうから、お風呂の時だけって、決めておいたほうがいいかもね」
「うん、オナニーするのは、お風呂に入っている時だけにするね」
「これで、オナニーの勉強会はおしまいでいいかな?」
「う〜ん……。まだわからないことがあるからもう少し教えて欲しいかも……」
育ちゃんは少し考える素振りを見せた後、そんなことを言ってきた。
「ひなたちゃん、オナニーの方法はわかったけど、かんちょうってする必要あった?」
「オナニーするだけなら、必要ないよ」
「えええええ!? じゃあ、なんでしたの?」
「最初にすごい気持ちい思いをしたら、育ちゃんのオナニーがはかどると思ったからね。お風呂のがあったから、しやすかったでしょ?」
「ああ、確かに。そういうことかぁ」
「あとはなにかあるかな?」
「あのね、オナニーって1人でするものなんでしょ?」
「そうだねえ」
「ふたりでしたら、なんになるの?」
「それはねぇ……いろいろ言い方はあるかもだけど、あたしはふたりえっちって呼んでたかなぁ。田舎で漫画がはやった影響もあるけど」
「ふたりえっち?」
「1人でするときは、ひとりえっち。2人でするから、ふたりえっち。2人ですると、1人じゃ出来ないこともできるし、人にしてもらうって、自分でするのとはまた、ちがった気持ちよさがあるんだよ」
「そうなんだ……」
育ちゃんは少し考えこんだ後に言った。
「……さっきひなたちゃんは、わたしのこと見てて、えっちな気分になったって言ってたよね」
「言ったねえ」
「今もまだ、えっちな気分?」
「そうだね、我慢できないほどじゃないけれど、結構えっちな気分だよ」
「そうなんだ。だったら、その、また、ひなたちゃんに教えてほしいなって……」
育ちゃんは、恥ずかしそうに言う。
「あたしに何をして欲しいの?」
何をしてほしいかは察することができたが、育ちゃんの口から言ってもらうため、あたしはとぼけた。
「えっと、ひなたちゃんの指で、ここ、触って欲しいの……」
そう言って、あたしの手を取り、自分の秘所へと手を伸ばした。
「ふたりえっちの勉強会もしちゃうかい?」
すると彼女は顔を赤面させながらもコクリと頷いた。
「じゃあ、せっかくだから、お尻、もう少し練習しようか」
そう言って、あたしはお風呂場においてあるベビーオイルを取りに行った。
育ちゃんの元へ戻り、四つん這いになるように指示する。
そして、手に持ったそれの蓋を開け、中身を手に取り、手のひらで少し温めてから、育ちゃんのお尻の穴へ塗りたくった。
「ひゃっ! 冷たいよぉ」
「すぐ温かくなるよ」
そして、穴の周りをマッサージするように揉みほぐす。
お風呂から上がってからそんなに時間が経っていなかったので、育ちゃんのお尻はすぐにあたしの指を受け入れた。準備が終わったと考えてあたしは、改めて右手の中指を挿入していく。
「んっ……ふぁっ……」
「大丈夫かい?」
「うんっ……。なんか最初よりも、少しだけだけど気持ちよくなってるみたい」
「それは、きっと育ちゃんの身体が大人になってきた証拠だよ」
「ほんと? 嬉しいっ」
「もっと気持ちよくなって、女の子として成長しようねぇ」
あたしは、さらに奥まで指を入れていく。
そして、ゆっくりと中指を抜き差しする。
「んっ……あっ……んんっ……」
育ちゃんの口から甘い吐息が漏れ始める。それに呼応するかの様に育ちゃんの腰も動き始めていた。
しばらく続けているうちに、だんだんと指の動きがスムーズになっていく。
それに合わせて、抜き差しも徐々に速くなっていく。
グチュッヌチャッグチョッ
部屋中に響く音が激しくなるにつれて、育ちゃんの声も大きくなっていった。
「ひなたちゃんっ! なんかすごいよぉっ! さっきより気持ちよくなっちゃうぅっ!」
「まだ始まったばかりよぉ。まだまだこれからだからね」
お尻の指を抜き差ししながら、空いている手の人差し指の腹で、ゆっくりと、クリトリスに触れる。
「んぅ!ああっ!!」
それだけで、育ちゃんは腰を引いて逃げようとする。
「動いちゃダメだよ」
あたしは育ちゃんをしっかり抱え込む
「だって、こんなの知らないよぉ……。ああっ!! だめぇ……」
「駄目じゃないよぉ。もっと気持ち良くしてあげるからねぇ」
あたしは、左手の人差し指でクリトリスを小刻みに撫で回す。
それと同時に、右手の中指をお尻の中で動かし続ける。
同時に襲ってくる快感に耐えられなくなったのか、育ちゃんが泣きそうな声で訴えてきた。
「ひなたちゃん……。また、きちゃうよ……ああっ! だめぇ!!」
あたしは育ちゃんがイク直前で動きを止めた。
「はい。ストップ」
「えっ!? どうして!?」
突然快楽を中断されたせいか、驚きと戸惑いを見せる彼女に対して、あたしは微笑む。
「練習だからね。あたしがいいっていうまではイッちゃダメだよ。イッたら練習にならないからね」
「……うん、わかった」
首を縦に振りながらもその顔は少し不満げだった。先ほど味わった強烈な快感を早く味わいたいのだろう。
育ちゃんには、その先の快感を味わってもらおうと、思っているのだけれども。
「それじゃ、続けるね」
そう言って、再び手を動かす。
今度は先ほどまでのような激しいものではなく、優しく、ゆっくり、時間をかけていく。
「ああっ!! ひなたちゃんっ、それ変になるよぉ……」
焦れったい刺激のせいで、無意識のうちに腰を動かしてしまう彼女に、あたしは言う。
「ふたりでするときは、変になった方が、相手が喜ぶから、変になっても大丈夫だよ」
そう言いながら、お尻の穴に入っている中指を折り曲げ、お腹側に向かって押し上げるように動かす。お風呂場でお尻をいじっていたときに、育ちゃんが感じていた場所。それを探していた。
あるとき、お尻の中にある一点に指先が当たった。
そこに触れた瞬間、今までとは比べ物にならないほどの反応を見せた。
育ちゃんの体がビクンッとはねて、背中が反り返る。
再び、育ちゃんの弱点を見つけることが出来たらしい。
「え、なに? そこだけ、なんかちがう!」」
あたしは、重点的にその場所を攻め立てる。
トンットンッ 一定のリズムでノックするように叩く。
その度に育ちゃんの体はビクビクと震えていた。
「あああっ!! ひなたちゃんっ! また来ちゃうよぉっ!!」
育ちゃんは体をビクビクさせながら叫ぶ。
絶頂の寸前、あたしはピタリとまた指を止めた。
「えっ!? どうしてぇ? やめちゃやだ!」
育ちゃんの声が先ほどと違い切羽詰まった感じになる。その声にあたしは興奮を覚えた。
それと共に、嗜虐心も芽生えてくる。
このままイカせてもいいのだけれども、もう少し焦らしてからにしよう。
そう考えたあたしは、育ちゃんの耳元に口を近づけて囁くように言う。
あたしの顔が育ちゃんのうなじに近づき、シャンプーの良い香りが鼻腔をくすぐる。
「これも練習だべさ。もうすこし頑張ってねぇ」
育ちゃんは、顔を真っ赤にして、あたしの言葉を聞いている。あたしは、育ちゃんを休ませることなく、ひたすらに愛撫を続けた。
「ひなたちゃんっ……もうイカせてっ……お願ぃ……頭、おかしぐなるぅ……」
それから、あたしは育ちゃんに、寸止めを繰り返した。
イク直前になると、あたしは再び動きを止める。それを何度も繰り返すうちに、とうとう限界を迎えたのか、育ちゃんは自ら懇願し始めた。
「あと10回は我慢してもらおうと思ってたんだけどねぇ。じゃあ、ちゃんとお願いしてごらん。そうしたらイカせてあげる」
「お願いします……だから……イカせてください……んっ……あっ……ああぁっ!!」
育ちゃんの目からは涙が流れており、口の端からは唾液を流している。
あそこからは大量の蜜が流れ出ており、敷いてあるバスタオルは大きな染みを作っていた。
本当はもう少しいじめたかったけれども、いじめすぎてえっちのことを嫌いになっては本末転倒だ。あたしは絶頂に導くために右手の指を激しく動かし始めた。同時に左手の親指と人差し指で、クリトリスを強く摘まむ。
グチュッヌチャッグチョッ。
指を出し入れする度、聞こえる水音が激しさを増す。
グチョッグチャッヌチュックチュクッチュプ。
激しくなった水音と、これまでで一番大きな喘ぎ声が部屋中に響き渡る。
お尻とクリトリス。育ちゃんの一番感じる場所を集中的に攻め続けた。
あたしが指を動かすスピードを上げるにつれて、育ちゃんの体はガクンガクンと震え、声も大きくなっていく。
「ひゃめぇっ! ひなたちゃあんっ! こあれちゃうぅっ!」
育ちゃんは、呂律も回らなくなり、もはや言葉にならないような声を出している。あたしは、さらに強く、速く、育ちゃんの弱いところを責め立てた。
お尻の穴があたしの指をキュウっと締め付けてきた。
限界は近いようだ。
あたしは、ラストスパートをかける。二つの弱点を攻めるペースは最高潮に達し、育ちゃんの体が激しく痙攣を始める。
育ちゃんの喘ぎ声はもはや絶叫に近いものになっていた。
あたしの息遣いも荒くなっていた。
「ああっ! ひなたちゃんっ! もうだめぇ!! いっちゃうっ!」
一際大きな声を上げた瞬間、お尻がキュッとしまり、あたしの指を痛いくらいに締め付けた。その後すぐに
膣内から透明な液体が勢いよく飛び散り、あたしの腕にかかった。完璧なイキっぷりだった
あたしは、ゆっくりと指を引き抜く。
その刺激だけで、育ちゃんは小さく声を漏らした。
ずるずると崩れ落ちる育ちゃんを支え直し、仰向けに寝かせた。
育ちゃんは、ぜいぜいと息を切らしながら絶頂の余韻に浸っていた。
あたしは、ぐったりしている育ちゃんの足の間に入り、股間に顔を埋め、育ちゃんのあそこに舌を這わせた。育ちゃんに追撃をするために。
「んっ……ちゅっ……れろっ……」
「ひなたちゃんっ!? 何をっ……」
あたしは構わず続ける。
「ひなたちゃんっ!? そこは汚いよぉ……」
「大丈夫だよぉ。綺麗にしてあげてるだけだし」
「でも……」
「それにしても、すごいねぇ。こんなに溢れさせて……」
あたしは、割れ目に沿って上下に舐める。
「やっ、そんなこと言わないで……」
育ちゃんは恥ずかしそうに顔を手で覆った。
あたしは、育ちゃんの入り口あたりを中心に、丁寧に掃除していく。
時折、敏感な突起に触れると、育ちゃんの体がピクッと反応するのが可愛らしい。
「やだぁ……。ひなたちゃん……」
「んっ……ちゅっ……れろっ……」
あたしが夢中で育ちゃんのあそこを味わっていると、育ちゃんがあたしの頭を掴んできた。
「ひなたちゃん、わたし、またっ」
どうやらまた、イクらしい。
あたしは、再び育ちゃんをイカせるために、その可愛らしい膨らみきったクリトリスを口に含み舌先で転がし始めた。
「ダメッ、それされたら、またきちゃうぅ!!」
育ちゃんは、あたしの頭を押さえつけて抵抗するが、あたしは気にせず吸い付く力を強めた。そして、とどめをさすように甘噛みをする。すると、次の瞬間、口の中に温かいものが広がっていった。
「あああっ!!」
育ちゃんは、身体を弓なりに反らせて絶頂を迎えた。
育ちゃんはしばらくその状態で固まっていたが、やがてバタリと腰を落とした。
「ふぅー」
あたしは大きく息を吐いた。
育ちゃんは、放心状態で天井を見つめていた。
あたしは、育ちゃんの顔を覗き込むようにして言う。
「どうだった?」
「すっごく気持ちよかったぁ。なんかふわーってして、頭のなか真っ白になって、目の前がチカチカしたもん。そして、すごくのど、カラカラ。お水、もらってもいい?」
「あれだけ、大きい声をだしていたら、喉も渇くよね。ちょっと待っててね」
あたしは、冷蔵庫から麦茶を取り出し、育ちゃんに渡す。
「はい、これ飲んで」
「ありがとう。……んぐっ! ゴクゴクッ!」
よっぽどの喉が渇いていたのか、育ちゃんは、それを一気に飲み干した。
「ぷはぁ〜。生き返ったよぉ」
自分も喉を潤した後、コップを受け取り、近くのちゃぶ台の上に置いた。
ベッドに戻ってきて、育ちゃんを見つめて言った。
「それは良かった。じゃあ、もう1つの勉強会もこれでおしまいでいいかな?」
「うん、おしまいでも、いいんだけど……。ひなたちゃんは、まだイッてないよね?」
育ちゃんはそう言ってあたしの股間に手を伸ばした。
先ほどから、育ちゃんの乱れるさまをずっと見ていたあたしのあそこは、当然ぐちょぐちょに濡れていた。
「ひなたちゃん、今度はわたしがひなたちゃんをイカせてみたい。いいでしょ?」
育ちゃんは、あたしのことをじっと見つめた。
あたしは、断る理由もないので、ベッドの上に仰向けに転がる。
そして、ふたりえっち勉強会の第2ラウンドが始まったのだった。
それから数日後、あたしが屋上でひなたぼっこしながら台本を読んでいると、桃子センパイがあたしのもとにやってきた。
「ひなたさん。お願いがあるの」
「どうしたんだい?」
「あのね。ひなたさんに教えてほしいことがあるの」
「あたしが教えてあげられることなら、なんでも教えてあげるけど、学校の勉強かい?」
数日前に、こんなやりとり育ちゃんとやったなあとぼんやりと思う。
「ひなたさん、桃子にオナニーを教えてほしいの。育に教えたんだから、桃子にだって教えてくれるよね?」
あたしはなんと答えればいいか、わからなくて、思わず空を見上げた。
空には雲一つ無い青空が広がっていた。
FIN
あとがき
この作品も完成までに、時間がかかったお話でした。書き始めは、2018年9月29日。官能表現がある作品を書いてみようということで書き始めたのはいいですが、やっぱり筆は進まず。
AIノベリストを利用し、官能表現を書いてもらうということで無事完成を見ました。
この頃はまだ使い慣れていなくて、文章を進めると、すぐにひなたに生えてしまって、それを修正しては書いてもらいってやってました。
AIを使って文章を書くことで面白いと思ったのは、自分の想定していない方向に話が進むところでしょうか?
育とのやりとりで、いきなりお尻から攻めるとか、AI上級者すぎでしょ。個人的に設定で好きなのが、ひなた性奔放概念。田舎って、娯楽がないところだから、そういうことが娯楽になって、ひなたでも何人も経験しているとか、いいですよね。もっと使っていきたいですね。