「癒やし手さん。悪いけど、助けてくれないかい?」
どこからか声がした。
勇者が大魔王を倒してから三年。あたしは、王都や自分の育った村を中心に、怪我や病気をしている人を治して回っていた。
勇者と一緒のパーティにいて、回復役を担っていたあたしは、いつしか、『癒やしの癒やし手』と、二つ名で呼ばれるようになっていた。
それは、あたしが王都の自宅に帰るため、ゲートクリスタルに魔力を込めていたときのことだった。
「助けを呼ぶのは、誰だい?」
あたしは魔力を注ぐのを中断し、辺りを見渡す。
「あたしの声が聞こえるのかい? あたしの声に反応できる人がいたみたいだねぇ」
あたしが返事をすると、その声は嬉しそうに声を上げる。
「魔王城まで来てくれないかい?」
「魔王城? でも、あそこは……」
魔王城。今は聖竜の森と呼ばれている。
魔王城周辺は、魔王を討伐した後でも、その闇とゆがみが色濃かった。
それをなんとかするためにあたしたちは奔走し、いろいろ頑張った結果、その状態を浄化できるという、聖竜さまの力を借りることに成功した。
以降、その森は聖竜さまが管理する森となり、森に入ることは禁じられていた。
聖竜の森は、魔王城周辺を浄化するために、聖竜さまが創られた森なのだ。
「大丈夫だよぉ。聖竜の許可は取ってあるから」
あたしが躊躇する理由を、声の主はすぐにわかったらしい。
あたしはこくりと頷くと、聖竜の森に行くために、ゲートクリスタルに魔力を込めた。
クリスタルから光が溢れ、その光があたしを包み込む。次の瞬間、あたしは聖竜の森に飛んでいた。
「ありゃー。ここに出ちゃうのかい。まあ、入り口から歩かなくていい分、楽ではあるけども……」
あたしが到着したところは、森の入り口ではなく、魔王城があった場所だった。
確かに、魔王城前でゲートクリスタルに位置情報を記録したから、間違いではないのだけれども。
「別の用事でクリスタルを使ってここに着いたら、聖竜さまに怒られちゃうなあ……」
そんなことを呟きながら、あたしはかつて魔王城があった場所を見る。
かつて魔王城があった場所――そこには現在、聖竜さまを祀る、大きなほこらが建てられている。
ほこらの入り口には高いアーチがあり、聖竜さまの姿が、美しい彫刻として刻まれていた。
しかし、その彫刻のあちこちにひびが入っており、目のすぐ下に入ったひびのせいで、その聖竜さまの彫刻は泣いているように見えた。
あたしは人の傷を癒やすことは出来ても、彫刻のひびを元に戻すことは出来ない。いつかなんとかしたい。そう思いつつ、ほこらのドアをノックした。
「そのまま入ってきていいよぉ」
「じゃあ、失礼します」
返事があったので、ドアを開けて中に入る。
ほこらの中にいたのは、竜人だった。
「よく来てくれたねぇ。癒やし手さん」
その竜人は、なぜかあたしにそっくりな竜人だった。
竜人とは、獣人をイメージしてもらえばわかりやすいと思う。獣人が動物と人間の特徴を併せ持つ種族だとしたら、竜人――ドラゴノブルは、人間とドラゴンの特徴を併せ持つ種族だ。
一見人間と同じよう見えるが、首や肩、二の腕、胸から脇腹、背中を覆うようにうろこが生えている。腰には非常時にすぐに手に装備できるようにか、手袋状の竜の爪が左右にひっかけられている。
背中には小さい翼が、お尻からは大きな尻尾が生えている。足は膝からつま先まで、びっしりと固いうろこに守られ、人間とは違うかぎ爪付きの竜の足が付いている。
竜人は高い知能と人並み外れた膂力を持ち、ひとたび戦闘になると、手と足についている鋭いかぎ爪で相手を攻撃する。
場合によっては竜に変身し、口から竜の息吹を吐き出し、広範囲に攻撃をする。
あたしに似た姿の竜人の彼女は、赤いうろこを持つので、きっと、強力な火炎の息吹を吐くに違いない。
もし、彼女とあたしが敵対するなら、最終的に立っているのは、彼女のほうになるだろう。あたしもそれなりには戦えるけれど、あたしは後衛の癒やし手。物理攻撃に対する耐性はかなり低いから。もっとも、敵対するつもりは、これっぽっちもないのだけれども。
「あたしを呼んだのはあなたかい? ドラゴノブルさん。あたしは癒やし手のヒナタ」
「ヒナタ。あたしの名前は。הלאור」
「えっと、ハルオールさんでいいのかい?」
「竜語は人間には発音が難しいみたいねだねぇ。הלאורは人間の言葉に直すと日の当たる場所。みたいな意味があるから、あたしのことは、ひなた、って呼んでもらうことにするかねぇ。あなたもヒナタっていうんでしょ? 一緒だべさ」 そう言いながら、ひなたさんはにっこりと笑った。
「わかったよ。ひなたさん。で、あたしは誰の治療をすればいいんだい?」
「ヒナタちゃん。あなたの癒やしの力で、あたしを治して欲しくてねぇ」
そう言って、ひなたさんはあたしに背中を向けた。
よく見るとうろこのあちこちがひび割れ、剥がれ落ちていた。
「ありゃー。これは痛そうだねぇ。ちょっと待っててね」
あたしは、特にたくさんうろこが剥がれているところに右手を当て、呪文を唱える。
「命を守りし者よ。聖なる力よ、我が手に宿れ。痛みを癒やし、傷を癒やし、疲れた心と身体に新たな生命の息吹を吹き込め。傷つきし者の未来に、光あれ!」
あたしの手から光が溢れ、そのまま傷ついたところに吸い込まれていく。……はずだった。
しかし、そのまま光はあたしの手の中に留まり続ける。
この症状は知っている。呪いの症状だ。
ひなたさんは呪いに侵されているのか。そう思いながら、さらに呪文を唱える。
「命を守りし者よ。聖なる力よ、我が手に宿れ。暗闇に閉じ込められし魂よ、我が呼び声を聞け。暗闇の戒めを断ち切り、光の導きを受け入れよ。闇の迷路に迷いし者の心よ、我が声を聞け。光の導きを受け入れよ。闇の影を払い、解き放たれよ。呪いに囚われし者に、光あれ!」
左手に光が生まれる。癒やしの呪文と同じように、ひなたさんの身体に吸い込まれていかず、光はあたしの手の中に残り続ける。
それを確認すると、あたしはすぐに次の呪文を唱え、二つの呪文を融合させる。
「闇に囚われし者の痛みを癒やし、呪いの縛りを解き放て。傷ついた心と身体を癒やし、新たなる命の輝きを取り戻せ。光の導きにより、闇の影を払い、自由へと導け。傷つきし者の未来に、光あれ!」
手を合わせ、二つの光を合わせると、両手に宿った光は一つになり、虹色に光り出した。
あたしはそれを、ひなたさんの傷がひどい部分に押し当てた。
虹色の光は、ゆっくりとひなたさんに吸い込まれていった。
「ふぅー。呪いまでかかっていたんで、びっくりしたよぉ。でもこれで……」
治療した部分を改めて見返すと、ひなたさんのそこはあまり変わっていなかった。ひび割れていたうろこが、少し無くなったくらいだろうか。
「もしかして、ひなたさん重傷かい? あれ、あたしの全力だったのに、ほとんど治っていないんだけれども……」
「まぁ、そんじょそこらの癒やし手さんだと、あたしの傷はなかなか治せないと思うよぉ。どれどれ」
そう言って、ひなたさんはどこからか、手鏡を取り出すと、その手鏡を器用に尻尾で持って、背中の傷の状態を確認した。
「ええっ! すごい。うろこが一枚復活しているよ。見てみるべさ!」
ひなたさんの尻尾が指したところを見ると、そこには確かに他の部分より、綺麗な赤色をしているうろこがあった。
「うろこは一枚再生できているし、ひび割れてた場所は治っているところがあるし、ヒナタちゃんはすごいねぇ。解呪と回復を同時に発現させて、さらに一つの呪文に融合させるなんて。さすがは、あたしが見込んだ癒やし手さんだ」
その言葉にあたしは首を傾げる。あたしは、たったのうろこ一枚しか再生出来なかったのだ。ひなたさんが、そこまで褒める理由がわからない。あたしはどういう反応をすればいいかわからず、じっとひなたさんの顔を見つめた。
「どうしたらいいかわからないって。顔をしているね。一人で悩んで空回りさせてもしょうがないから、きちんと説明しようか」
あたしはこくりと頷いた。
「あたしのこのうろこは、魔王城周辺の闇とゆがみ。それを取り込んで腐り落ちたものなんだべさ。だから、単純な回復魔法では回復を受け付けてくれなくて、ヒナタちゃんがやったように、解呪と回復を同時にやらないと、うろこを再生することはできないんだ。ヒナタちゃんは、うろこ一枚しか再生出来なかったと思っているだろうけど、このうろこ一枚で、瀕死の人間六十人は回復できているんじゃないかな? あたしの生命力の大きさが、ちょっこし人間の基準と違っただけだからね。気にすることないべさ」
「はえぇ~。そうだったんだねぇ」
あたしの全力が、無力じゃなかった事にほっとする。
「さて、もう一つお願いがあるけど、いいかな?」
「もちろん。あたしに出来ることなら、なんでもするべさ」
「そうかい。ありがとうね。じゃあ、これからできるだけ毎日、この治療をしてもらいたいのだけど、大丈夫かい?」
「それは構わないのだけど、一回治療する度に二千五百マニーを治療費としてもらいたいのだけど、構わないかい?」
「ありゃ。お金、取るのかい?」
「さっきの魔法は、あたしの魔法力のほとんどを使っちゃうんだわ。そうしたら、一日、癒やし手としての活動が出来なくなっちゃうから。怪我しているのがひなたさんだけなら、いいのだけど、世の中には、あたしを必要としている人が他にもいるからね。もらったマニーで高級魔法力回復薬を買って使うつもりだから、あたしの取り分はほとんど残らないべさ。あとは、他の癒やし手さんとの兼ね合いでね。あまり安い金額で治療してると、他の癒やし手さんたちに、怒られちゃうから。あたしは、無料でもいいんだけれども……」
「そういうことかい。だったらこれを渡しておこうかね」
そう言って、ひなたさんはどこからか赤い石を取り出すと、あたしに手渡した。
ひなたさんからその赤い石を受け取った瞬間、まるで、温かな炎が湧き上がる感覚が、あたしを包み込んだ。
その赤い石は、握り込むのにちょうどいい大きさで、その表面は温かな光を帯びていた。その光に目をこらすと、複雑な模様が浮かび上がり、深い赤から橙色、そして時には金色まで、美しい色彩が交錯し、まるで炎が踊るかのように色合いを変えた。
この石を持っているだけで、魔法を使ったことによる疲労が、少しずつ溶けているのをあたしは感じていた。
「これは?」
「これは炎石といってね、回復するための魔法を補助すると共に、魔法を使ったことによる疲労を、癒やしてくれるんだよぉ。これで、手を打ってくれないかい?」
「こんな高そうなもの、もらっていいのかい?」
「もちろんだべさ。これで、治療費はチャラにしてもらえるかい?」
「もちろんだべさ」
おんなじ言葉の繰り返しに、思わずあたしたちは、笑いあった。
それから二年間、あたしは一日も欠かさず、ひなたさんの元に訪れ、治療を続けた。
うろこはなかなか元に戻らなかったが、そのかわり、なぜかどんどん聖竜の森が浄化されていった。
しばらく経つと、あたしは、ひなたさんがただの竜人ではないということを理解していた。
ひなたさんがただの竜人なら、あたしの全力が、たったうろこ一枚ということはないだろうし、ひなたさんの怪我が治っていくにつれて、森の浄化されている範囲が広がって行く、というのもなかっただろうから。
そして、今日。あたしは最後の治療を、ひなたさんに施そうとしていた。
昨日の段階で、明日はお昼過ぎに行くとひなたさんに言ってある。
さすがに、今日は何も予定を入れなかった。
準備を整えると、聖竜の森に行くために、ゲートクリスタルに魔力を込めた。
クリスタルから光が溢れ、そして、その光があたしを包み込む。次の瞬間、あたしは聖竜の森に飛んでいた。
呼ばれた日から七百回以上訪れた、聖竜のほこら。いつしか、聖竜さまの彫刻のひびも直っていた。
その彫刻を感慨深く眺めていると、ほこらの中からひなたさんが出てきた。
「いらっしゃい。ヒナタちゃん。今日は天気がいいから、治療の前に、少し散歩に行かないかい?」
その言葉にあたしはこくりと頷いた。
ひなたさんも、あと一回の治療で終わってしまうのを、名残惜しいと思ってくれているのだと、あたしは感じた。
ひなたさんは、ゆっくりと歩き出した。
二年前のこの森は、魔王の影響でその闇とゆがみが色濃く、濁った空気が漂っていた。
しかし、今は清浄な空気が森に満ちていて、かつての聖竜の森とは、思えない場所になっている。
耳を澄ますと、小鳥たちが美しい歌声を奏でているのが聞こえた。
「この森も変わったねぇ。すっかり普通の森だべさ」
「こんなに早くこんな状態になるとは、あたしも思わなかったよ」
しばらく、二人で聖竜の森を散歩していると、とある泉にたどり着いた。
その泉は死んでいた。
その泉の周辺は、今までの浄化された聖竜の森と切り離されたように、以前の闇とゆがみが色濃く、よどんだ空気が漂っていた。
泉の水は濁り、水面には不気味な藻が生えている。泉の水は異様な色をしており、まるで暗闇そのものが水に閉じ込められているかのようだった。
「ありゃ。ここだけは以前の森のようだねぇ」
「ここだけ浄化が終わっていないんだよ。ここはこれから浄化されるから。さぁ、いつものように治療してくれるかい?」
闇とゆがみが漂う泉のほとりで、ひなたさんはそう言った。
以前はボロボロだったひなたさんのうろこは、今ではほとんど治っていて、昔の面影は全くない。
ひび割れたうろこは完全に姿を消し、うろこが剥げ落ちた部分も治っている。
あとはうろこを一枚再生させれば、ひなたさんの傷は完全に治り、治療が終わる。
あたしは呪文を唱え始める。
右手に回復の呪文。左手に解呪の呪文。両手のひらに光が宿る。
そして、炎石の力を借りて、癒やしの力を増幅させる。
「聖なる炎の石よ、我が呼びかけに応えよ。内に秘めし炎の力を我に与えよ。闇を払い、温もりと癒やしを与えよ」
あたしの呼びかけに炎石が応え、ポケットに入れている炎石が光と熱を帯びる。
そして、両手を合わせ二つの呪文を融合させる。
「闇に囚われし者の痛みを癒やし、呪いの縛りを解き放て。傷ついた心と身体を癒やし、新たなる命の輝きを取り戻せ。光の導きにより、闇の影を払い、自由へと導け。傷つきし者の未来に、光あれ!」
両手に宿った光は、一つになり、虹色に光り出した。
あたしはそれを、ひなたさんのうろこが抜けている部分に押し当てた。
その虹色の光は、ゆっくりとひなたさんに吸い込まれていった。
その瞬間、泉の水面が輝きだした。
水面にあった不気味な藻は、光によって分解され、黒く濁った水は、徐々に澄んでいき青みを帯び始めた。
よどんだ空気も一掃され、周囲の森の生命力に満ちた風が、あたしたちの周りに吹きそよいだ。
「これは……」
「ヒナタちゃん。これがあなたが二年間、あたしと一緒にやってきたこと」
その言葉に、あたしはひなたさんを見つめる。
あたしのことを見つめ返すその瞳は、深い緑をたたえていた。
そして、その泉の水が元に戻ったと同時に、ひなたさんの身体から、光が立ち上り始めた。それは徐々に大きくなり、やがてひなたさんを包み込むと、その身体を大きく変化させ始めた。
そして、光が収まったとき、そこに立っていたのは一匹の美しい竜だった。
「やっぱり、ひなたさんは聖竜さまだったんですね」
竜に変化したひなたさんは、ほこらの入り口のアーチに彫られた彫刻と、まるっきり同じ姿をしていた。
「ヒナタちゃんのおかげで、あたしは命を失うことなく、この森を浄化できました。ありがとうございます。その御礼に、あなたに家名を授けましょう。これからあなたは、『הלאור מתחת לעץ』と名乗るといいでしょう」
「ハルオール・ミタハット・ラエツ?」
「ヒナタちゃんのおかげで、あたしは命を失うことなく、この森を浄化できました。ありがとうございます。その御礼に、あなたに家名を授けましょう。これからあなたは、『הלאור מתחת לעץ』と名乗るといいでしょう」
「ハルオール・ミタハット・ラエツ?」
「そういえば、人間には竜語は難しいんでしたね。あなたの癒やしの呪文は木の下の陽だまりのように温かでした。竜語で『הלאור מתחת לעץ』は木の下の陽だまりという意味になります。そうですね、人間語にするなら、木下ひなた。と言ったところでしょうか。ですから、あなたに木下と言う家名を授けましょう」
家名というのは、王族や貴族だけが持っているもので、あたしたちのような一般の人は、普通は名前だけだ。
「そんなあたしに、家名だなんて」
「あたしと同じ名前を名乗るのは嫌かい?」
「そんな、めっそうもないべさ」
「それじゃあ、決まりということで。あと、あたしの傷を癒やしてくれたお礼に、ヒナタちゃんのお手伝いをしたいのだけど、構わないかい?」
「それは、ありがたいことだけれども、その身体だと、あちこち行くだけで大騒ぎになっちゃうべさ」
「あぁ、そうか。それもそうだねぇ」
そう言うと、聖竜さまの身体が光に包まれて、みるみる身体が小さくなっていき、竜人のひなたさんに戻った。
「これなら、大丈夫かい?」
「大丈夫だべさ」
「じゃぁ、これからも宜しくね。ヒナタちゃん」
あたしはひなたさんから差し伸べられた手を、ゆっくりと握りしめたのだった。
とある日の午後。あたしたちは、お茶を飲んで休憩していた。
午前中に数十人の患者さんの悪いところを治してあげて、それが一段落したところだ。
お茶を一口飲んで、ほっとしていると、コンコンと扉を叩く音がした。
「どうぞ」
あたしがノックの主に入るように促す。
扉を開けて中に入ってきたのは、赤いずきんをかぶったかわいい女の子だった。
「お嬢ちゃん。どうしたのかな?」
その女の子は、駆け寄ってきた竜人のひなたさんを見て、びっくりしていたようだが、あたしの顔を見ると、あたしに駆け寄りながら言った。
「ばあちゃんが大変なんだぁ。助けて欲しいべさ!」
その女の子の目は必死で、そのおばあちゃんの状態が、あまり良くないことがわかった。
「安心して。癒やしの癒やし手、木下ひなたに任せて。おばあちゃんのことは絶対治してあげるからっ!」
あたしはその子を安心させるように、見得を切って、にっこりと笑った。
FIN
あとがき
こななこさん主催『Who Are You!? -木下ひなた同一CPアンソロジー-』に寄稿した作品です。
ピクシブにはこのお話の執筆過程を書いた
ひなひなアンソロジー寄稿】癒やしの癒やし手と聖竜の森のドラゴノブルが出来るまで【アイドルマスターミリオンライブ!】
がおいてあります。よかったらどうぞ
novel/22370482