<!-- 前書き --> <BACKGROUND COLOR="#000000"> ??「<INDENT>ブックを読む前にいくつか質問をしますので、きちんと答えてくださいね」</INDENT><P> ??「<INDENT>いま、環境設定とか言って、怒られましたか?」</INDENT><P> <A HREF="" ALT="怒られた。"> <A HREF="#SYSOK" ALT="怒られなかった。"> ??「<INDENT>このブックを読むには、Kanonのインストールが必要です」</INDENT><P> ??「<INDENT>18禁版でも、全年齢版でも良いのですがインストールしていますか?」</INDENT><P> <A HREF="#KANONOK" ALT="インストールしてある。"> <A HREF="" ALT="インストールしていない。"> <A HREF="" ALT="PS2版なら持ってるんだけど……。"> ??「<INDENT>このブックを読むには、Kanonのインストールが必要です」</INDENT><p> ??「<INDENT>18禁版でも、全年齢版でもどちらでも良いのですが、Kanonをインストールしてください」</INDENT><p> 申し訳ないですが、ここでお別れです。<P> ??「<INDENT>Kanonをインストールして、ゲームの再検索を行ってから、読むようにしてください」</INDENT><P> <end> <A NAME="KANONOK"> ??「<INDENT>このエラーはDNMLがKanonのフォルダを認識できていないために起こるエラーです」</INDENT><P> ??「<INDENT>プログラムファイルからDNMLを選んでゲームの再検索を行ってください」</INDENT><P> <A HREF="" ALT="了承。"> <A HREF="" ALT="検索したけど出るの。"> ??「<INDENT>デフォルトのフォルダにKanonをインストールしていない場合、認識できない場合があります」</INDENT><P> ??「<INDENT>前にゲーム検索をしたという人は、手動で検索してみてください」</INDENT><P> <end> <A NAME="SYSOK"> <ENTER NAME="人"> <!--- " 天野/目線こちら側 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGAM10.PDT" FOLDER="KANON"> 美汐「<INDENT>私の姿が見えますか?」</INDENT><P> <A HREF="#CGOK" ALT="見える。"> <A HREF="" ALT="見えない。"> 美汐「<INDENT>実はこのブックを読むには、Kanonの他に……」</INDENT><P> 美汐「<INDENT>【VisualArts系PDT/G00/MGC形式用Susie32プラグイン(透明色対応仕様)】が必要なんです」</INDENT><P> 美汐「<INDENT>申し訳ないですが、ここでお別れです」</INDENT><P> 美汐「<INDENT>【VisualArts系PDT/G00/MGC形式用Susie32プラグイン(透明色対応仕様)】」</INDENT><P> 美汐「<INDENT>……をインストールしてから読むようにしてください」</INDENT><P> <end> <A NAME="CGOK"> 美汐「<INDENT>見えるんですね。問題なしと。では次に行きますね」</INDENT><P> <EXIT NAME="人"> 祐一「<INDENT>俺の姿が見えるか?」</INDENT><P> <A HREF="#NCGOK" ALT="見える。"> <A HREF="" ALT="見えない。"> 祐一「<INDENT>見えないのか? 確認するが天野は見えたんだよな?」</INDENT><P> <A HREF="#NCGOK2" ALT="見えた。"> <A HREF="" ALT="実は見えなかった。"> 祐一「<INDENT>おいおい、嘘言ってもしょうがないだろ?」</INDENT><p> 祐一「<INDENT>実はこのブックを読むには、Kanonの他に……」</INDENT><P> 祐一「<INDENT>【VisualArts系PDT/G00/MGC形式用Susie32プラグイン(透明色対応仕様)】が必要なんだ」</INDENT><P> 祐一「<INDENT>それをインストールしてから読むようにしてくれ」</INDENT><P> 祐一「<INDENT>それじゃあ、ここでお別れだ。また、今度な」</INDENT><P> <end> <A NAME="NCGOK2"> 祐一「<INDENT>おかしいな。俺の姿も見えるはずなんだが……」</INDENT><P> 祐一「<INDENT>しょうがないから、俺のことは見えるものとして扱ってくれ。いいな? とりあえず、問題なしということで」</INDENT><P> <A NAME="NCGOK"> 祐一「<INDENT>それじゃあ次に行くな」</INDENT><P> <ENTER NAME="人"> <!--- " 天野/目線こちら側 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGAM10.PDT" FOLDER="KANON"> 美汐「<INDENT>KanonのCDをセットしてください。セットしないと音楽が流れません」</INDENT><P> 美汐「<INDENT>CDはセットしましたか?」</INDENT><P> <A HREF="" ALT="セットした。"> <A HREF="" ALT="セットしてない。"> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGAM12.PDT" FOLDER="KANON"> 美汐「<INDENT>わかりました。それじゃあ、始めます」</INDENT><P> <EXIT NAME="人"> <!-- 本編 --> <ENTER NAME="人"> <BACKGROUND COLOR="#000000"> <BGM SRC="彼女たちの見解"> <BACKGROUND SRC="リビング夜点灯" FOLDER="KANON"> <!--- " 名雪/パジャマ・斜め・普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGNY10B.PDT" FOLDER="KANON"> 名雪「<INDENT>ねぇ、お母さん」</INDENT><P> キッチンでの作業を終え、リビングへと向かうと、ちょうどテレビを見ていた名雪が言いました。<P> <!--- " 名雪/パジャマ・斜め・にっこり " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGNY11B.PDT" ALIGN="LEFT" FOLDER="KANON"> 名雪「<INDENT>秋分の日晴れるって! 楽しみだね〜」</INDENT><P> 名雪「<INDENT>今年は祐一も真琴もいるから、にぎやかになるね」</INDENT><P> 名雪は本当に楽しみといった顔で私を見て言いました。<P> <!--- " 真琴/パジャマ・斜め・普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK10B.PDT" FOLDER="KANON"> 真琴「<INDENT>ねぇねぇ名雪。秋分の日になにがあるの?」</INDENT><P> 不思議そうに小首をかしげながら、一緒にテレビを見ていた真琴が名雪に聞きます。<P> <!--- " 名雪/パジャマ・斜め・にっこり " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGNY11B.PDT" FOLDER="KANON"> 名雪「<INDENT>うちではね、毎年秋分の日は、ものみの丘までピクニックに行くんだよ」</INDENT><P> <!--- " 真琴/パジャマ・斜め・普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK10B.PDT" FOLDER="KANON"> <!--- " 真琴/パジャマ・斜め・にっこり " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK12B.PDT" FOLDER="KANON"> 真琴「<INDENT>え? ほんとに?」</INDENT><P> きらきらした眼をして真琴は、私の方に向いて聞いてきました。<P> 秋子「<INDENT>ええ、本当よ。真琴も、祐一さんも、その日はあけておいてくださいね」</INDENT><P> <EXIT NAME="人"> <!-- タイトル --> <BGM SRC="2 steps toward"> <BACKGROUND COLOR="#FFFFFF" EFFECT="EF_FADEIN "> <ENTER NAME="ロゴ"> <ACT NAME="ロゴ" SRC="PDT\TITLE_LG.PDT" FOLDER="KANON" EFFECT="EF_FADEIN "> 呼び名が変わる日 <NL> 琴吹 邑<P> <EXIT NAME="ロゴ"> <BACKGROUND SRC="青空" FOLDER="KANON"> 9月も半ばをすぎると、この北の街にも秋という季節が顔を見せ始めます。<P> 明け方や夜半はすっかり冷え込むようになり、道路の銀杏並木もほんのりと色づき始めています。<P> 空に浮かぶ太陽も、はしゃぐ子供のようなそれではなく、 そんな我が子を見ている親のような温かなものに変わっています。<P> そんな中、私たちはものみ丘にやってきました。<P> 祐一さんと真琴はこの丘によく来るようで、二人のいつもの場所にレジャーシートを敷いて、荷物を置きます。<P> 真琴「<INDENT>こっち、こっちぃ!」</INDENT><P> 荷物を置くと、すぐに鬼ごっこが始まりました。鬼は祐一さんのようです。<P> 一直線に真琴を追いかけています。真琴も名雪も声を上げて祐一さんから逃げ回ります。<P> 私は楽しそうに遊ぶ子供たちをしばらく眺めると、そっとその場を離れました。<P> <BACKGROUND SRC="ものみの丘" FOLDER="KANON" EFFECT="EF_FADEIN "> 私は、街を見ていました。<P> ひとり、ものみの丘でもさらに小高いところに立ち、街を見ていました。<P> 名雪はもう気がついているかもしれません。<P> このピクニックが、あの人のお墓参りの代わりだと言うことに。<P> <BACKGROUND COLOR="#000000" EFFECT="EF_OVERLAP"> もう長い年月が経っていますが、目を閉じるとすぐに、あの人の笑顔が蘇ります。<P> 私はその笑顔に話しかけます。<P> (<INDENT>ねぇ、あなた。お久しぶり。元気にしてた?)</INDENT><P> (<INDENT>私も名雪も元気よ。今年は私たち以外の人も一緒に来たから、にぎやかでしょ?)</INDENT><P> (<INDENT>今日はね、あなたに報告があるの。あのね……)</INDENT><P> その報告が終わるのを待っていたかのように、風が吹きました。<P> 優しく頬をなでるその風は、先ほどの報告を了承してくれたように、私には思えました。<P> しばらくの間、私は相手からの返事がない会話を楽しむと、その場を後にし、子供たちの元へと戻りました。<P> <BACKGROUND SRC="ものみの丘" FOLDER="KANON" EFFECT="EF_OVERLAP" > 私が戻ると、祐一さんがレジャーシートに寝転がり、ぐったりとしていました。<P> 名雪と真琴はそんな祐一さんに代わる代わる声をかけます。<P> <ENTER NAME="人"> <!--- " 名雪/私服・斜め・非難の眼差し " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGNY13A.PDT" FOLDER="KANON"> 名雪「<INDENT>もう、運動不足だよ。20分くらい駆け回った程度で」</INDENT><P> <EXIT NAME="人"> <ENTER NAME="人"> 祐一「<INDENT>あのな、陸上部の、おまえと、一緒にするな!」</INDENT><P> <!--- " 真琴/斜め・普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK10.PDT" FOLDER="KANON"> 真琴「<INDENT>祐一、だらしないぞー」</INDENT><P> <EXIT NAME="人"> <ENTER NAME="人"> 祐一「<INDENT>うるせー」</INDENT><P> 荒い息をつきながら。祐一さんがそう反論します。<P> 秋子「<INDENT>そろそろ、お昼にしましょうか」</INDENT><P> そんな様子を微笑ましく思いながら、私は子供たちにそう声をかけました。<P> お弁当が広げられ、レジャーシートは一瞬にして食卓へと早変わりします。<P> 秋子「<INDENT>はい、召し上がれ」</INDENT><P> 今日のメニューは、鶏の唐揚げ、卵焼き、スティックサラダ、おむすび、肉まんなどで、お弁当箱の中には、それらが彩りよく詰められています。<P> デザートにはイチゴジャムやマーマレードなどジャムをサンドしたクラッカーを用意しました。<P> 手のかかる物ではありませんが、量が多いこともあり、かなり豪華に見えます。<P> 今日のピクニックは、名雪も真琴も楽しみにしていたのか、お弁当を作るのを手伝ってくれました。<P> <!--- " 真琴/斜め・普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK10.PDT" FOLDER="KANON"> 肉まんは真琴が蒸かしましたし、<BR> <!--- " 名雪/私服・正面・普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGNY20A.PDT" FOLDER="KANON"> おむすびは、名雪と真琴の2人が握ってくれました。<P> 真琴はおむすびを握るのは初めてで、そんな真琴に名雪がおむすびの握り方を優しく教えてあげているのは、まるで本当の姉妹を見ているようで、朝からとても幸せな気持ちになりました。<P> そんな二人が握ったおむすびは、形は少しいびつですが、きっと私の握ったものよりもおいしいでしょう。<P> <EXIT NAME="人"> <ENTER NAME="人"> 「<INDENT>いただきまーす」</INDENT><P> お弁当を広げ終わるとすぐに、にぎやかな食事が始まりました。<P> <!--- " 真琴/斜め・普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK10.PDT" FOLDER="KANON"> 真琴「<INDENT>秋子さん、肉まん食べたいっ!」</INDENT><P> と、真琴からリクエストがきて、近くにあった肉まんを渡します。<P> <!--- " 真琴/斜め・にっこり " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK12.PDT" FOLDER="KANON"> 真琴「<INDENT>肉まん、肉まんっ」</INDENT><P> この世の幸せをかみしめてますといった表情で肉まんを頬張る真琴を見ていると、思わず目尻が下がります。<P> 去年までは、二人きりで、おだやかにお弁当を食べて、のんびりおしゃべりをして、<P> そして帰るというパターンだったのですが、今年はいつもと違います。<P> <EXIT NAME="人"> <ENTER NAME="人"> 祐一「<INDENT>唐揚げはもらった!」</INDENT><P> <!--- " 真琴/斜め・普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK10.PDT" FOLDER="KANON"> <!--- " 真琴/斜め・怒る " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK11.PDT" FOLDER="KANON"> 真琴「<INDENT>あー、真琴が食べようとねらってたのに!」</INDENT><P> <EXIT NAME="人"> <ENTER NAME="人"> 祐一「<INDENT>お前は、肉まんがあれば十分だろ?」</INDENT><P> <!--- " 真琴/斜め・怒る " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK11.PDT" FOLDER="KANON"> <!--- " 真琴/斜め・拗ねる " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK15.PDT" FOLDER="KANON"> 真琴「<INDENT>十分じゃないわよぅ。いいもん。卵焼き食べるから」</INDENT><P> <!--- " 名雪/私服・正面・普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGNY20A.PDT" FOLDER="KANON"> 名雪「<INDENT>祐一、サラダも食べなきゃ駄目だよ。真琴もだよ」</INDENT><P> 去年までは考えられなかった、にぎやかなピクニック。<P> 二人きりのピクニックの時も名雪は嬉しそうにしてましたが、今日は凄く楽しそうです。<P> そんな名雪はにこにこしながら、卵焼きに箸を延ばしています。<P> <!--- " 名雪/私服・正面・にっこり " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGNY21A.PDT" FOLDER="KANON"> 名雪「<INDENT>お母さんの卵焼きって、本当においしんだよね」</INDENT><P> <!--- " 真琴/斜め・普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK10.PDT" FOLDER="KANON"> <!--- " 真琴/斜め・にっこり " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK12.PDT" FOLDER="KANON"> 真琴「<INDENT>真琴、秋子さんの卵焼き大好き!」</INDENT><P> </BGM TIME="10000" MODE="PASS"> そんな真琴を見ている祐一さんが、子供を見守る親のように見え、微笑ましくてすごく幸せな気分になります。<P> こんなに穏やかな時間を感じていると、あの冬の出来事が夢のように思えます。<P> <EXIT NAME="人"> <ENTER NAME="人"> <BACKGROUND COLOR="#000000"> <BGM SRC="冬の花火"> あの冬の日、真琴と祐一さんを見送ったあとすぐにキッチンに行き、クリームシチューを作り始めました。<P> 「おいしい夕食を作って待っている」という、真琴との約束を守るために。<P> しかし、真琴がそのクリームシチューを食べることはありませんでした。<P> その日、早めに寝室に戻ると、私は机の引き出しにしまってあった、シールプリントを取り出しました。<P> <!--- " 真琴/水瀬家一同プリクラ写真 " ---> <BACKGROUND SRC="PDT\FGMK06.PDT" FOLDER="KANON"> みんなで撮ったシールプリントを見つめていると、視界が歪みました。<P> 祐一さんと名雪の前では平静を装っていましたが、もう、限界でした。<P> <BACKGROUND COLOR="#000000"> 堪えていても、涙が次から次へとあふれ出し、止まらなくなりました。<P> 短い間だったけど、真琴は間違いなく家族で、私の子供でした。<P> あの人の時もそうでした。真琴の時もそうです。<P> どうして、いつも私の手の届かないところで話が進んでしまうのでしょうか? <P> どうして、私はいつも見ていることしかできないのでしょうか? <P> どうして、私は再び家族を失わなければならないのでしょうか? <P> 私はそんな疑問を抱えながら、誰にも聞こえないように嗚咽を漏らしました。<P> <!--<SUNGLASS COLOR="SEPIA">--> <SUNGLASS COLOR="MONO"> そんな彼女がいなくなって3ヶ月がたち、ようやく私も、祐一さんも、名雪も、彼女の消えた風景に慣れ始めた。そんな時のことでした。<P> <BACKGROUND SRC="ダイニング" FOLDER="KANON"> 私は財布を取り出し、財布につけている鈴を、ちりんちりんと鳴らしていました。<P> 鈴の音が好きだった真琴の事を偲ぶために、私が彼女のそばに少しでもいられるようにと思い、つけた鈴でした。<P> ちりんちりんと鈴を鳴らし、お財布に張り付けてある、あの日のシールプリントをぼんやりと眺めていました。<P> </SUNGLASS> <!--- " 真琴/水瀬家一同プリクラ写真 " ---> <BACKGROUND SRC="PDT\FGMK06.PDT" FOLDER="KANON"> 水瀬家と書かれた文字。温かな家族。その中心にいるのは真琴でした。<P> ちりんちりん。<P> <!--- " 真琴/正面・しゅん… " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK20.PDT" ALPHA="81" FOLDER="KANON" EFFECT="EF_FADEIN "> あの日、冬の花火が終わったときの、寂しげな横顔を覚えています。<P> ちりんちりん。<P> <!--- " 真琴/斜め・にっこり " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK12.PDT" ALPHA="81" FOLDER="KANON"> シールプリントをみんなで撮ったときの、心からの笑顔を覚えています。<P> ちりんちりん。<P> <!--- " 真琴/斜め・普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK10.PDT" ALPHA="81" FOLDER="KANON"> 『真琴は、真琴の名前、大好きだもん』と祐一さんに得意気に言った顔を覚えています。<P> ちりんちりん。<P> <CURTAIN> <BACKGROUND COLOR="#000000"> <EXIT NAME="人"> <ENTER NAME="人"> </CURTAIN> 彼女がいなくなってから、何度この光景を繰り返したことでしょう。<P> ちりんちりん。<BR> ちりんちりん。<P> ちりん。<P> <SOUND SRC="ドア開" FOLDER="KANON"> 不意に、玄関の方で音がしました。<P> <!--<SUNGLASS COLOR="SEPIA">--> <SUNGLASS COLOR="MONO"> <BACKGROUND SRC="一階廊下" FOLDER="KANON"> 祐一さんかなと思いながら、玄関に行き、おかえりなと言ったっところで、私は固まってしまいました。<P> </BGM> 玄関には予想通り、祐一さんがいました。<BR> <!--- " 天野/泣きそう " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGAM14.PDT" FOLDER="KANON"> 私の予想と違ったのは、祐一さんの隣に美汐ちゃんがいたこと。<P> <EXIT NAME="人"> <ENTER NAME="人"> そして、祐一さんが私のよく知る女の子を負ぶっていたこと。<P> 「戻りました」と言った祐一さんの眼は、真っ赤に腫れていました。<P> 私は信じられない気持ちで、祐一さんに負ぶわれている女の子を見ました。<P> それは間違いなく、真琴でした。<P> 私はこぼれそうになる涙をこらえながら、<P> 「<INDENT>大きな、おでん、種、ですね」</INDENT><P> と、あの時と同じ冗談を言うのがやっとでした。<P> </SUNGLASS> <BACKGROUND COLOR="#000000" EFFECT="EF_BLACK_WIPE"> その日のことは、今でもはっきりと思い出せます。その日の夕食はクリームシチューでした。<P> それは、真琴と交わした約束をようやく果たせたそんな日。<P> あのとき食べてもらえなかった夕食を食べてもらえた、そんな日ですから。<P> その日から、私はずっと一つのことを考えていました。<P> <!--- " 名雪/私服・正面・真剣 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGNY22A.PDT" FOLDER="KANON" EFFECT="EF_FADEIN"> 名雪「<INDENT>お母さん、大丈夫? 調子悪いの?」</INDENT><P> <BGM SRC="2 steps toward"> <BACKGROUND SRC="ものみの丘" FOLDER="KANON" EFFECT="EF_OVERLAP"> 不意に、名雪が心配そうな声をかけてきました。<P> あの日のことを思い出していて、かなり長い間、ぼんやりとしてしまったようです。<P> 真琴も、祐一さんも心配そうに私の様子をうかがっています。<P> 秋子「<INDENT>ちょっと考え事をしていたの。大丈夫よ」</INDENT><P> <!--- " 名雪/私服・正面・普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGNY20A.PDT" FOLDER="KANON"> そう言って、微笑みを浮かべて返すと、みんなすごくほっとした表情を浮かべてくれました。<P> 私はそんな子供たちの様子をありがたいなと思いながら、今日の本題を切り出すことにしました。<P> 秋子「<INDENT>ねえ、真琴。大切なお話があるの」</INDENT><P> <!--- " 真琴/斜め・普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK10.PDT" FOLDER="KANON"> <!--- " 真琴/斜め・汗っ! " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK14.PDT" FOLDER="KANON"> 真琴「<INDENT>えっ? 真琴っ?」</INDENT><P> 突然の指名に、真琴は目をぱちくりさせて私の方を見ました。<P> 私はこくりと頷くと、ゆっくりと真琴に問いかけます。<P> 秋子「<INDENT>ねえ、沢渡真琴さん。あなたは自分の名前が大好きって言ってたわよね?」</INDENT><P> <!--- " 真琴/斜め・困る " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK16.PDT" FOLDER="KANON"> 何を聞きたいのかわからない。そんなとまどいと不安を浮かべながら、私の方をじっと見る真琴。<P> 急に真琴のことを他人行儀に『沢渡真琴』さんと呼んだせいか、祐一さんも不安げに私のことを見つめています。<P> <!--- " 名雪/私服・正面・普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGNY20A.PDT" FOLDER="KANON"> 一方、名雪はいつもの通り、にこにこしながら真琴のことを見ていました。<P> 秋子「<INDENT>ねえ、沢渡真琴さん」</INDENT><P> <!--- " 真琴/斜め・困る " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK16.PDT" FOLDER="KANON"> 真琴「<INDENT>う。うん」</INDENT><P> 秋子「<INDENT>その大好きな名前、替える気ないかしら。<W>『水瀬真琴』って言う名前に」</INDENT><P> </BGM SRC> <EXIT NAME="人"> <ENTER NAME="人"> 祐一「<INDENT>秋子さんそれって……」</INDENT><P> 祐一さんがびっくりしたように、私に聞きます。<P> 秋子「<INDENT>ええ、真琴を養子にする準備がついさっき終わったんです」</INDENT><P> 私は微笑み、頬に手を当てながら言いました。<P> <!--- " 真琴/斜め・困る " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK16.PDT" FOLDER="KANON"> 本当はもっと早く、真琴を養子にする事は可能でした。<P> しかし、今日この日までかかったのは、あの人に報告できなかったから。<P> 家族を増やすのに、あの人の了承無しで話を進めるわけにはいかないからです。<P> 秋子「<INDENT>後は真琴の気持ち次第。大切なのは二つ」</INDENT><P> 秋子「<INDENT>大好きな『沢渡真琴』っていう名前を『水瀬真琴』に替えても良いって言う気持ちと……」</INDENT><P> 秋子「<INDENT>真琴が私の本当の子供になっても良いっていう気持ち」</INDENT><P> にぎやかだった雰囲気が一転して、重く張りつめた雰囲気に変わっていきます。<P> <BGM SRC="2 steps toward"> <!--- " 名雪/私服・正面・にっこり " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGNY21A.PDT" FOLDER="KANON"> そんな中、そんな雰囲気なんか関係ないといった感じで、 名雪がサクサクとおいしそうにクラッカーを食べる音があたりに響きます。<P> <!--- " 名雪/私服・正面・非難の眼差し " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGNY23A.PDT" FOLDER="KANON"> 名雪「<INDENT>いたいよー。なにするんだよー祐一」</INDENT><P> そんなのんきな名雪にあきれたのか、祐一さんはぽかりと名雪をはたいて言いました。<P> <EXIT NAME="人"> <ENTER NAME="人"> 祐一「<INDENT>何でおまえはそんなにマイペースで、さくさくとクラッカーなんか食べてるんだよ!」</INDENT><P> <!--- " 名雪/私服・正面・非難の眼差し " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGNY23A.PDT" FOLDER="KANON"> 名雪「<INDENT>だって、イチゴジャムのクラッカーだよ! おいしいんだよ!」</INDENT><P> <!--- " 名雪/私服・正面・普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGNY20A.PDT" FOLDER="KANON"> 名雪「<INDENT>それに、べつにたいした話していないでしょ?」</INDENT><P> </BGM> <EXIT NAME="人"> <ENTER NAME="人"> 祐一「<INDENT>お前なあ、真琴が本当の家族になるか、ならないかって、いう話してるんだぞ。重要な話だろう?」</INDENT><P> 祐一さんは、名雪の言葉信じられないといった感じで言葉を返しています。<P> <!--- " 名雪/私服・正面・普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGNY20A.PDT" FOLDER="KANON"> 名雪「<INDENT>なんだ、やっぱりたいした話じゃないよ。そんなことは」</INDENT><P> <EXIT NAME="人"> <ENTER NAME="人"> <BGM SRC="Little fragments"> 祐一「<INDENT>名雪。お前は真琴が本当の家族になるかって言う話題を、たいした話題じゃないって言うのか?」</INDENT><P> <!--- " 名雪/私服・正面・普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGNY20A.PDT" FOLDER="KANON"> 名雪「<INDENT>たいしたことじゃないんだよ、祐一。沢渡だろうが、水瀬だろうが、真琴は、真琴でしょ?」</INDENT><P> <!--- " 名雪/私服・正面・真剣 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGNY22A.PDT" FOLDER="KANON"> 名雪「<INDENT>例えば、真琴が水瀬になるのを断ったとして、お母さんが真琴のこと追い出したりすると思う?」</INDENT><P> 名雪「<INDENT>真琴に対する接し方が変わると思う?」</INDENT><P> <EXIT NAME="人"> <ENTER NAME="人"> 祐一「<INDENT>それは、ないだろうな」</INDENT><P> <!--- " 名雪/私服・正面・真剣 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGNY22A.PDT" FOLDER="KANON"> 名雪「<INDENT>ないだろうじゃなくて、ないんだよ。それはわたしも一緒」</INDENT><P> 名雪「<INDENT>妹みたいなものが、妹にかわろうが、仮の家族なのが本当の家族になろうが、家族であることには変わりがないんだから」</INDENT><P> <!--- " 名雪/私服・正面・普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGNY20A.PDT" FOLDER="KANON"> 名雪「<INDENT>だから、たいしたことないんだよ」</INDENT><P> そう言うと、名雪は新しいクラッカーに手を伸ばしました。<P> <EXIT NAME="人"> <ENTER NAME="人"> その言葉に、祐一さんはあっけにとられたように、名雪を見つめていました。<P> 言いたいことは全部名雪にとられちゃったわねと思いながら、私は微笑みながら真琴に言いました。<P> <!--- " 真琴/斜め・困る " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK16.PDT" FOLDER="KANON"> 秋子「<INDENT>まあ、そういう事ね。別に、ここで真琴が断っても、何も変わらない事は約束するわ。で、どうする?」</INDENT><P> みんなの視線が、真琴に集中します。<P> <!--- " 真琴/正面・しゅん… " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK20.PDT" FOLDER="KANON"> 真琴「<INDENT>あぅー」</INDENT><P> 真琴は、うつむき、しばらくの間考え込んでいました。<P> そんな真琴に、祐一さんがぽんと肩をたたきました。<P> そして、数瞬の間二人で見つめ合うと、真琴は私の目を見てはっきりと言いました。<P> <!--- " 真琴/斜め・普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK10.PDT" FOLDER="KANON"> 真琴「<INDENT>真琴、秋子さんの子供になるっ!」</INDENT><P> 私は微笑みながら「了承」と答えたのでした。<P> <BGM SRC="2 steps toward"> その言葉に、重かった雰囲気はあっという間に霧散し、先ほどのにぎやかの空気が帰ってきます。<P> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK12.PDT" FOLDER="KANON"> 真琴「<INDENT>真琴もクラッカー食べる!」</INDENT><P> <EXIT NAME="人"> <ENTER NAME="人"> <!--- " 名雪/私服・正面・普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGNY20A.PDT" FOLDER="KANON"> 名雪「<INDENT>うん、おいしいよ。イチゴジャムのクラッカーは」</INDENT><P> <!--- " 真琴/斜め・普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK10.PDT" FOLDER="KANON"> 真琴「<INDENT>名雪がイチゴ好きだから真琴は別なのにするね。このオレンジのはマーマレードかな?」</INDENT><P> <EXIT NAME="人"> <ENTER NAME="人"> </BGM> 真琴がそういうと、なぜかクラッカーに手を伸ばそうとしていた祐一さんの動きが止まりました。<P> 祐一「<INDENT>名雪。もしかして……」</INDENT><P> ぎぎぎと、さび付いたブリキに木こりのように首を動かし、祐一さんが名雪に話しかけます。<P> <!--- " 名雪/私服・正面・真剣 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGNY22A.PDT" FOLDER="KANON"> 名雪はその言葉に、なぜか何もかも悟ったような顔をして頷きました。<P> <!--- " 真琴/正面・悔し涙 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK22.PDT" FOLDER="KANON"> 数瞬後、「あぅー!」という叫び声がものみの丘にこだましました。<P> 私の作った特製ジャム。真琴はとても気に入ってくれたようです。一口食べて目に涙を浮かべるくらいでしたから。<P> <EXIT NAME="人"> <ENTER NAME="人"> <BACKGROUND COLOR="#000000"> <BGM SRC="生まれたての風"> <BACKGROUND SRC="ダイニング点灯" FOLDER="KANON"> その日の夜。祐一さんが部屋に戻った後、キッチンで私はひとり、普段は飲まないお酒を飲んでいました。<P> 今日は、嬉しいことが多すぎて、興奮して寝付けなかったのです。<P> ものみの丘であの人と一年ぶりに語らいました。<P> 真琴は快く『水瀬』になるのを了承してくれました。<P> うちに帰ってきてからは、子供たちがそろって、私の誕生パーティをしてくれました。<P> 名雪も、祐一さんも、心が暖まる素敵なプレゼントを贈ってくれました。<P> でも、真琴はそれを越えるプレゼントを私に贈ってくれました。<P> 私はお酒を飲みながら、何となくお財布を取り出し、財布から鈴をはずしました。<P> どこにでもある普通の銀色の鈴。でもこれは、私と家族の絆の一つです。<P> <!--- " 真琴/水瀬家一同プリクラ写真 " ---> <BACKGROUND SRC="PDT\FGMK06.PDT" FOLDER="KANON"> 私は鈴を耳元に持って行き、ちりんちりんと鈴を鳴らしながら、お財布に張り付けてあるシールプリントをしばらく眺め、目を閉じます。<P> <BACKGROUND COLOR="#000000" EFFECT="EF_OVERLAP"> ちりんちりん。<P> <!--- " 真琴/正面・ちょっと呆け " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK24.PDT" FOLDER="KANON"> あの冬の日。真琴を失った日のことを思い出します。<P> ちりんちりん。<P> <!--- " 真琴/正面・しゅん… " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK20.PDT" FOLDER="KANON"> あの春の日。真琴が帰ってきた日のことを思い出します。<P> ちりんちりん。<P> <!--- " 真琴/斜め・普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK10.PDT" FOLDER="KANON"> そして、今日。真琴が本当の家族になってくれました。<P> ちりんちりん。<P> <!--- " 真琴/斜め・にっこり " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK12.PDT" FOLDER="KANON"> 私のことを『おかあさん』と呼んでくれました<P> ちりんちりん。<P> その言葉が、どんなに嬉しかったことか。きっと真琴にはわからないでしょう。<P> ちりんちりん。<P> <EXIT NAME="人"> その時のことを思い返すと、今でもじんわりと胸が温かくなります。<P> ちりんちりん。<P> 私の記憶では、あの人が亡くなって、こんなに楽しい誕生日を迎えたのは初めてのことでした。<P> ちりんちりん。<P> ちりん。<P> 物思いにふけりながらグラスを傾けていると、酔いも回り、ようやく眠気が襲ってきました。<P> <BACKGROUND SRC="ダイニング点灯" FOLDER="KANON"> <BACKGROUND SRC="ダイニング夜" FOLDER="KANON" EFFECT="EF_FADEIN"> 私は財布を片づけ、グラスをシンクに置いてから、部屋へと戻りベッドに潜り込みました。<P> <BACKGROUND COLOR="#000000"> 目を閉じ、あの人に語りかけながら、私は夢の中へと落ちていきます。<P> (<INDENT>ね、あなた。あなたがいない生活はすこし寂しいけど……)</INDENT><P> (<INDENT>名雪も、真琴も、祐一さんも優しくて、温かくて、良い子で、私は幸せよ。いつまでも、見守っていてくださいね)</INDENT><P> 意識がとぎれる寸前に、あの人が微笑みながら頷く姿が見えたようなそんな気がしました。<P> 「<INDENT><INDENT>FIN」</INDENT></INDENT><P> </BGM> <P> 「<INDENT>あとがき・・・キャラクター座談会」</INDENT><P> <BACKGROUND SRC="リビング" FOLDER="KANON"> <BGM SRC="日溜まりの街"> <ENTER NAME="人"> <!---V2.00追加---> <!--- " 秋子/普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGAK10.PDT" FOLDER="KANON"> 秋子「<INDENT>まず最初に、この作品の手直しをしてくださった、エルラさんに最大限の感謝を。本当にありがとうございました」</INDENT><P> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGNY10A.PDT" FOLDER="KANON"> 名雪「<INDENT>エルラさんて【KanonTrilogy】の作者さんだよね? 何でそんな人が、手直しをしてくれたの?」</INDENT><P> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGAM10.PDT" FOLDER="KANON"> 美汐「<INDENT>Kanon自動リンクで行われたKanonコンペのエルラさんの作品」</INDENT><P> 美汐「<INDENT>【ARIA 〜いつか見上げた空に〜】に作者さんが感想を書いて、エルラさんと掲示板でお話をした事があったそうです」</INDENT><P> 美汐「<INDENT>その縁で、偶然このお話を見つけたエルラさんが、読みにくいからと言うことで、手直しをしてくださいました」</INDENT><P> 美汐「<INDENT>エルラさん本当にありがとうございました。改めてお礼申し上げます」</INDENT><P> <!--- " 秋子/普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGAK10.PDT" FOLDER="KANON"> 秋子「<INDENT>さて、改めて話を始めますね」</INDENT><P> 秋子「<INDENT>このお話は、本編真琴END後の私の話になります。いかがでしたか? 楽しんでいただけたなら、幸いです」</INDENT><P> <!--- " 名雪/私服・斜め・普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGNY10A.PDT" FOLDER="KANON"> 名雪「<INDENT>真琴がいなくなった時の話で、祐一とか美汐ちゃんの視点でのお話は、結構見るけど、お母さんの視点てあまり見ないよね?」</INDENT><P> <!--- " 秋子/普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGAK10.PDT" FOLDER="KANON"> 秋子「<INDENT>作者さんは「大切な家族を失った私」というお話を書きたかったみたいね」</INDENT><P> <!--- " 天野/ちょっと困る " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGAM13.PDT" FOLDER="KANON"> 美汐「<INDENT>私の役目はあれだけですか? 真琴が帰ってきてる話なので、もう少し出番を主張したいところです」</INDENT><P> <!--- " 真琴/斜め・普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK10.PDT" FOLDER="KANON"> 真琴「<INDENT>作者さんに聞いたんだけど、あそこの美汐いなくても良いかどうか迷って、残したんだって」</INDENT><P> 真琴「<INDENT>感想次第では、いなくなるかもって言ってた」</INDENT><P> <!--- " 天野/泣きそう " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGAM14.PDT" FOLDER="KANON"> 美汐「<INDENT>そんなこと言う人、嫌いです……」</INDENT><P> <!--- " 名雪/私服・正面・ちょっと呆け " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGNY27A.PDT" FOLDER="KANON"> 名雪「<INDENT>それ、栞ちゃんの台詞だよ……」</INDENT><P> <!--- " 秋子/頬に手・普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGAK13.PDT" FOLDER="KANON"> 秋子「<INDENT>作者さんがこのお話の下書きを書いたときは、美汐ちゃんも、一緒にものみの丘までいって、遊んでいたそうよ」</INDENT><P> <!--- " 天野/目線こちら側 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGAM10.PDT" FOLDER="KANON"> 美汐「<INDENT>それなのに、この扱いですか……」</INDENT><P> <!--- " 秋子/頬に手・普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGAK13.PDT" FOLDER="KANON"> <!--- " 秋子/頬に手・にっこり " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGAK14.PDT" FOLDER="KANON"> 秋子「<INDENT>美汐ちゃん。出られただけでもよしとしないと。」</INDENT><P><P> 秋子「<INDENT>この話にあまり参加できなかったから、美汐ちゃんに前説やってもらったっていってましたよ」</INDENT><P> <!--- " 天野/目線向こう " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGAM11.PDT" FOLDER="KANON"> 美汐「<INDENT>そうですか、我慢することにします」</INDENT><P> <!--- " 真琴/斜め・普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK10.PDT" FOLDER="KANON"> 真琴「<INDENT>前説って祐一出てくるよね? 何度やっても祐一のCG見られなかったんだけど、いいの?」</INDENT><P> <!--- " 名雪/私服・正面・普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGNY20A.PDT" FOLDER="KANON"> 名雪「<INDENT>祐一のCGは用意されていないから、どんなに頑張っても出ないって、作者さんが言ってたよ」</INDENT><P> <!--- " 真琴/斜め・普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGMK10.PDT" FOLDER="KANON"> 真琴「<INDENT>ふーん。そうなんだ。CGが無いなんて、祐一もたいしたこと無いわね」</INDENT><P> <!--- " 名雪/私服・斜め・普通 " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGNY10A.PDT" FOLDER="KANON"> 名雪「<INDENT>まあ、祐一だからね」</INDENT><P> <!--- " 秋子/にっこり " ---> <ACT NAME="人" SRC="PDT\CGAK11.PDT" FOLDER="KANON"> 秋子「<INDENT>それじゃあ、こんなところかしら?</INDENT><P> 秋子「<INDENT>最後まで、読んでくださり、ありがとうございました。ご縁がありましたら、またお会いしましょう」</INDENT><P> <EXIT NAME="人"> <BACKGROUND COLOR="#000000"> <end alt="ありがとうございました">